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2019/05/16 18:17

4月14日に始まった菊地画伯の絵画小説《アルジャントゥイユの夜明け》ですが、5月14日の第28話ではいよいよ菊地画伯の画論が炸裂しています!

克明に描いてある細密描写の大画面。まさに美の究極。等身大の美女が全裸でポーズをとる。それが数分で描かれた風景画に圧倒されてしまう。一般的には信じがたい現実。

 克明に描いてある細密描写の大画面は → サロン絵画
 数分で描かれた風景画 → 若き印象派の画家たちの絵

数分で描かれた風景画というのはちょっと大袈裟な気もしますが・・・
いずれにしろ、今の私たちにとってはブグロー、カバネル、ジェロームたちの大時代的なサロン絵画には親近感がまったくわきませんが、太陽がいっぱいの印象派の画家たちの絵を見るとフェロトニンがガンガン分泌されるようです。

ところで、小説のタイトルの《アルジャントゥイユ》って知ってますか?
これは、パリから鉄道で15分ほどのセーヌ川沿いにある町の名前です。
印象派の画家たちが活躍した19世紀後半には鉄道が発達し、たくさんのパリ市民たちがセーヌ川沿いの行楽地に日帰りレジャーに出かけました。
アルジェントゥイユもそんな行楽地のひとつですが、モネがここに家を借りたこともあり、印象派の仲間たちがここにつどってたくさんの風景画を競作しました。言わば、若き印象派の画家たちの聖地ですね!


モネ アルジャントゥイユの橋