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2019/04/10 16:48
桜の時期に菊地画伯が毎年訪れる町田市成瀬の東雲寺。
今年も画伯はこのお寺に行って何枚もの桜の絵を描きました。
今日のおすすめはこの小品です。
濃い群青が表す静けさとピンク色に沸きたつ桜の花の生命感の対比に深い精神性を感じます。
ところで、東雲寺の宗派を調べて見たら曹洞宗なんですね。
東洋哲学科出身の菊地画伯のブログ(イッキ描きブログ)には良く仏教の話が良く出てきます。
菊地画伯の1年ほど前のブログに道元の『典座の教え』についての文章がありました。
典座(てんぞ)というのは禅宗のお寺で台所を預かる役職です。
テーマは「修行」
以下、イッキ描きブログからの引用です。
—若い道元は「すべての人には仏性がそなわっているのに、どうしてそのうえ修行をする必要があるのか?」という疑問を抱いて宋に渡った。
最初に出会った中国の老僧に「あなたは修行ということがわかっていない」と言われてしまう。道元はその老僧にもっと話を聴きたがるが、老僧はお寺の台所で、修行僧のために料理を作るからと帰ってしまった』
道元が記した『典座教訓』に詳しい。
この話に修行に対する私(菊地画伯)の理解はすべて詰まっている。
仏性とか悟りは便宜上の言葉で、実際に大切なのは「料理を作る」という行為である。ここに仏教のすべてがある。行為、行い、活動。これをどう理解するか、どう実践するか、これが仏教のすべてであり、人が地球上に今後も長く生存してゆくための智慧である。行為にすべてがかかっている。
仏性とか悟りなどという固まった粒々ではない。流れなのだ。行いなのだ。暮らしなのだ。自転車みたいなもの、漕いでいないと倒れる。マグロといっしょ、泳いでいないと死んじゃう