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2019/03/12 12:13

菊地画伯の推奨する絵画鑑賞の4大ポイントは《密度、透明感、踏み込み、筆の喜び》です。

《筆の喜び》は、菊地画伯が日本の洋画史上最高の画家と尊敬する長谷川利行の「ボク/絵ガカケテ/悦シガッテ居ルノハ/事実デス」という言葉に最もよく表れています。絵を描けるということ、そういう環境にいることが最大の喜び。菊地画伯の場合、絵を描けない環境にいたら、絵を描きたくなって、腕がムズムズしてくるそうです。まさに「腕が鳴る」状態かも知れませんね。

この絵は「春がきたぁ〜」という喜びをカンヴァスにぶつけた絵です。

春を感じた喜びとその喜びを描ける喜びの「喜び x 喜び」、まるで喜びの2乗の筆触が画面に横溢して、見る人の気持ちを明るく前向きにさせてくれるようです。

そして、透明色と不透明色、白(っぽい色)と黒(っぽい)色の分量と配置が絶妙で、画面全体が《透明感》で満たされています。

明るい画面と躍動感のある筆致からは元気をもらえて、透明な色調には心が浄化されて澄んでくるような絵ですね。