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2019/03/07 15:16

☆我らがイッキ描きの画家・菊地画伯は北斎をすごく尊敬しています。

イッキ描きブログでも北斎が、彼の代名詞とも言うべき傑作《富嶽三十六景 神奈川沖浪裏》を描いたのが70才を越えてからだったことにいたく感動しています。

そんなブログを読んでいて、菊地画伯の《富士の見える漁村》を思い出しました。北斎を意識してかどうかわかりませんが、これはほとんど北斎と同じ場所に立って描いたような構図ですね!(我ながら新発見)


違いは北斎の富士が、手前の荒れ狂う波の向こうに小さく見えるのに対して菊地画伯の富士は存外大きいこと。そして北斎の絵では大きくうねる波が主役でありながらその実、遠くに見える小さな富士の引き立て役を演じて居るのに対して、菊地画伯の方は海はあくまでも穏やかで、荒れ狂っている(?)のは近景の漁村と木立ということでしょうか?菊地画伯は富士を敢えて大きく描くことでその存在感の大きさを強調したのでしょうか?

北斎の絵がある意味左脳的、意匠的だとすれば、菊地画伯の方は富士の雄大さへの素直な感動が画面にあらわれたとも言えますね。